2009/Q4 米・オフィス空室率 17.0%

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上の最初のグラフは、米国のオフィス空室率の1991年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Reis. U.S. Office Vacancy Rate Hits 15 Year High at 17 Percent

調査会社のReisの発表によると、米国のQ4のオフィス空室率は、17.0%となり、Q3の16.6%から、0.4%の上昇となりました。
この値は、15年ぶりの高さです。

オフィス空室率は、2010年もさらに上昇し、賃貸料は、2011年を通して下落すると予測されています。

同じくReisが発表した米国のQ4のショッピングモールの空室率は、10.6%まで上昇し、過去最大となっています。(2番目のグラフ)
拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Reis. Strip Mall Vacancy Rate Hits 10.6%, Highest on Record

さらに、ロイターによると、米国のQ4の集合住宅の空室率も、過去最大の8%に達しました。
Apartment Vacancy Rate Highest on Record, Rents Plunge

これらの商業用不動産の悪化によって、2010年は、米国の400行程度の地域金融機関の破綻が予想されます。

また、賃貸料の低下は、CPIを押し下げる要因になるため、FRBは、当面、デフレへの対応とゼロ金利の長期的な維持を迫られると考えられます。