バブル崩壊とFEDの金利の引き上げの関係

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CR氏がブログで、「今回の景気後退は、クレジットと住宅のバブルが弾けたことが原因であって、FEDの金利の引き上げによって、引き起こされたものでは無い。」と述べています。


私は、CR氏の考えとは少し異なり、FEDの金利引上げが、クレジットと住宅のバブルを弾けさせる一つの契機になったと考えています。

上の図は、左側が、2007年3月13日の米国債イールドカーブで、右側が、米国株のS&P500指数の推移です。
右側の図の赤い縦線が交差している所が、2007年3月13日の株価です。

2004年から始まったFEDの金利引上げは、2006年半ばまで続き、その結果、短期債の金利も上昇しました。
一方で、利上げによるインフレ抑制の効果で、長期債の金利は、抑えられ、短期債の金利が長期債の金利を上回る逆イールドが発生しました。

これが、上の図の左側のイールドカーブの姿で、既に、この時点で、翌年の景気後退入りが、強く示唆されています。

景気後退入りとバブル崩壊の関係は、分かりませんが、FEDの金利引上げが、一つの契機になったことは、間違い無いと思います。

金融緩和が長期間、継続している現在も、今後、バブルが発生する可能性が高く、その崩壊の契機は、やはり、FEDの金利引上げだと思っています。

そして、その兆候は、事前にイールドカーブに表れると予測しています。