中国の天然ガスの長期的な調達動向

JOGMECが、中国の天然ガスの長期的な調達動向についてレポートしています。


・中国国内の天然ガスの主な生産地は西部、主な生産者はPetroChina。国産ガスを主要供給源とするパイプラインの輸送能力(747億m3/年)の約19年分に相当。

トルクメニスタンミャンマーからの供給は契約(合意)によると、2015年に350億m3/年以上、2020年には400億m3/年以上に達する見通し。

LNG輸入量は漸増、売買契約や基地の建設状況から、2015年時点で1,500万年/年(約205億m3/年)、2020年には2,000~2,500万トン/年(270~340億m3/年)程度に達する見込み。

・2015年時点の需要は国産ガス、トルクメニスタンミャンマーからのパイプラインガスならびに輸入LNGでほぼ充足できると思われる。

・ 2020年は国内需要に対し、国産ガス、トルクメニスタンミャンマーならびに輸入LNG(契約・合意ベース)のみでは国内需要に十分対応できない可能性がある。

・ CNPC(PetroChina)は、2020年までにロシアからの天然ガス輸入を実現すべく、交渉を進めていくつもりではないかと思われる。