上のグラフは、米国の失業保険申請者数の1971年から現在までの推移です。
赤い線が、継続申請者数、青い線が、新規申請者数の四週移動平均です。
拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
http://www.calculatedriskblog.com/2009/06/initial-unemployment-claims-increase.html
米労働省が発表した新規失業保険週間申請件数(6月20日終了)は、前週から1万5000件増加し62万7000件となりました。受給総数も2万9000件増の673万8000件となりました。
新規申請者数の四週移動平均は、500人の増加となり、10週間前のピークから、41,500人の減少となりました。
今週の新規申請者の増加は、クライスラーやGMの破綻の影響があるのではないかと思います。
しかし、全体的な趨勢としての新規の失業者の増加ペースは、ピークアウトしたと言えます。
その一方で、失業保険の継続受給者は減っていないことから、職が見つからないまま、標準の失業保険受給期間(26週)を過ぎて、統計から抜け落ちている人が増加していると推測されます。
継続申請者数や失業率に表れる数字よりも、雇用実態が悪いことを意識しておく必要があります。