中国における油田の二次回収

エイジアム研究所が、中国の油田の二次回収について、レポートしています。
レポートの中では、二次開発と呼んでいますが、一般的な用語である二次回収に読み替えた方が、理解し易いと思います。


・2008年に発表された中国の資源調査結果によると、原油の可採埋蔵量は、212億トンに上る。

・非在来型資源量については、オイルシェールの原始資源量は476億トン、オイルサンドの原始資源量は59.7億トンである。

・2004年から2008年までの陸上における追加確認埋蔵量について大きな変化は見られなかった。このように、探鉱はますます困難になっている傾向が伺える。

・中国にとって東部油田を含む既存の油田の回収率をどのようにして向上させるかが大きな課題になっている。

・CNPC は「二次開発」を通して、石油の回収率を引き上げ、既存の老朽油田の生産能力回復を目指しているのである。

・「二次開発」を採用することは、開発資金を節約して確認埋蔵量を増加させる上で優れた解決策になる。

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筆者は、二次回収によって、確認埋蔵量を増加させることが出来ると言っていますが、逆に、二次回収によって、EPRが低下し、却って減退を早める危険性があることを認識すべきでしょう。