急減が懸念される米国の天然ガス生産

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上の図は、米国における2007年8月以降の天然ガス(陸上)の生産高とリグ数の推移です。
http://www.theoildrum.com/node/5247

生産高が青い棒グラフで、リグ数が黒い折れ線グラフです。

赤い楕円で囲まれている部分は、ハリケーンの被害で生産高が落ちている時期です。

このグラフを見て、分かるように、天然ガスの掘削リグは、通常、1400個から1600個の間を上下しています。

これは、時間の経過とともに減退する天然ガスを、一定量、生産するために必要なリグ数と見なせます。

ところが、リーマンショックが発生した昨年の11月以降、リグ数が一直線に急落していることがわかります。

これは、需要の減少とともに、信用収縮によって開発投資に資金が回らなくなったことが、原因と考えられます。

今後、米国の天然ガスの生産量の急減を回避するためには、リグ数が1600以上に急増する必要がありますが、それは、難しいと思います。