TODの Gail the Actuary 氏が、
オバマ政権の新税制によって、
天然ガスの供給量が減少するリスクを指摘しています。
上の図は、米国の石油と
天然ガスの掘削用リグ数の推移ですが、エネルギー価格の低下によって、採算が取れなくなっているために、特に
天然ガスのリグ数が急減しています。
さらに、
オバマ政権が予定している新税制では、グリーンエネルギーに対する減税と同時に、既存の石油・
天然ガス事業者に対する
増税がセットになっているために、特に、中小の
天然ガス事業者の打撃が大きくなると予想されます。
現在、中小の
天然ガス事業者は、価格低下とともに、信用収縮による借り入れの困難に直面しています。
これに、
増税によるコスト増が加わると、新規開発意欲が大きく損なわれることになります。
開発意欲の低下によって、今後、長期間に渡り、米国の
天然ガスの供給が減少することが懸念されます。