原油価格の変動の仕組

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TODの Phil Hart 氏が、原油価格の変動の仕組を解説しています。


最初のグラフは、2002年から2009年の原油価格の推移です。
傾向としては、加速度的に上昇しています。

二番目のグラフは、2001年から2008年の原油生産量の推移です。
原油価格が上昇しているにも関わらず、生産量が増えません。
多くの油田は、既に、ピークに接近しているために、価格が上昇しても、生産量を大きく増やす事は出来ないのです。

三番目のグラフは、需給の均衡点で、原油価格が決定されるポイントを示しています。縦軸が価格で、横軸が量です。
青い線の供給は、価格が上昇すると、生産量が上昇しますが、上で述べたように、供給量に制約があるので、右に行くほど急激に立ち上がります。
赤い線の需要は、価格が上昇すると、需要量が下降しますが、これは、直線的に減少します。
景気が良ければ、赤い線は、初期の需要量が大きくなるので、右側にシフトします。
両者が交わる点で、価格が決定されます。

このように、現在の原油価格は、価格に感応して供給を増やせないために、過去と比べて、景気の変動によって、大きく価格が変動する傾向が強くなっています。