サウジ通貨庁と年金庁

サウジ通貨庁と年金庁

サウジには、独立したSWFは存在しない。
サウジが石油輸出で得た余剰収入は、サウジ通貨庁(SAMA)と公的年金庁(政府年金基金)が運用している。

【SAMA】
SAMAの2006年報告書によると、
運用総資産:3,440億ドル
(内訳)
 外貨準備:240億ドル(7%)
 海外預金:240億ドル(7%)
 海外証券投資:1,780億ドル(52%)
 国内投資:1,050億ドル(30%)
 国内預金:10億ドル
 その他:120億ドル(4%)

流動性、安定性を重視した運用であり、海外証券投資の大半は米国債であると言われている。

公的年金庁】
運用総資産:500億ドル
日米欧の国債中心の投資を行っていると言われている。

サウジは人口が多く、国内に資金需要があるために、他のGCC諸国とは運用姿勢に大きな違いがある。