後期高齢者医療制度は詐欺的な制度だった

先日、母親に届いた後期高齢者医療制度の保険料請求額を見て、その大きさに驚きました。
何故、このような大きな金額になるのか、資料等を見て調べました。

すなわち、東京都の場合、後期高齢者医療制度の年間保険料は、以下のように計算されます。

年間保険料(注1) = 均等割額(注2) + 所得割額(注3)× 6.56%

注1:限度額50万円
注2:被保険者1人あたり37,800円
注3:旧ただし書き所得

問題は、注3の旧ただし書き所得で、これは、総所得金額等から基礎控除 (33万円)を差し引いた金額のことです。

母親の場合は、家賃収入があるので、総所得金額は比較的に大きいのですが、障害者控除、医療費控除(昨年は、歯科治療で100万円近い医療費の支出があった)等で、課税所得は少なく、当然、保険料も少ないと予想していたのです。

これは、国民健康保険の所得割が、住民税を基に計算している為で、当然、後期高齢者医療制度の年間保険料も、同じように計算されると、私が考えていたからです。

しかし、実際の後期高齢者医療制度では、医療費控除や障害者控除は、適用されずに、単に、総所得金額等から基礎控除 (33万円)を差し引いた金額から、所得割が計算されているために、今回のような、大きな請求額となった訳です。

ある年齢になると、いきなり、医療費控除や保険料控除、障害者控除などが一切無くなり、年金から大きな金額が天引きされるような制度。これは、国家的な詐欺だと思います。

今後、このような詐欺的な制度が、官僚によって、次々と、年金や医療などの社会保障に組み込まれていくと確信しています。