核申告「ウラン濃縮と技術移転」で米朝暫定合意…政府高官

外務省幹部は16日、シンガポールで今月8日に開かれた北朝鮮の核問題をめぐるクリストファー・ヒル米国務次官補と金桂寛(キムケグァン)北朝鮮外務次官の米朝協議で、北朝鮮による核計画の申告で焦点となっているウラン濃縮活動、シリアなどへの核技術移転の取り扱いについて、暫定的な合意に達していたことを明らかにした。

同幹部は「ウラン濃縮とシリアでは米朝の交渉者レベルで合意に達したようだ」と語った。ただ、「まだやるべきことは残っている。道険しだ」とも語り、抽出したプルトニウムの量など、北朝鮮が「完全かつ正確な申告」をするには、なお課題が多いとの見方を示した。

(2008年4月16日23時36分 読売新聞)